ニュースなどを見ていると、当たり前のようにゼネコンと言う言葉が使われていますが、詳しいことはよくわからない人が多いのかもしれません。
アパレルメーカーと言えば洋服を作っている会社だとすぐにわかりますが、どうも想像しにくい言葉だとは思いませんか。
大人も意外と良くわからないかもしれません。
総合建設業者
建設会社と言えば、なんとなく想像しやすいかもしれません。
ゼネコンは総合建設業者のことを言います。
建設会社でいいのではないかと思うかもしれませんが、ニュースなどではよく使われる言葉です。
何々組と言うような名前を聞きますが、このような会社が該当します。
街中の建設現場でも何々組と言う表記を見かけることがきっとあるでしょう。
総合と名前に入っていますので、この会社では建設のことならなんでもやっていると言うようなイメージを持つかもしれません。
設計から建設まで全部をやっているような印象を持ちやすい名前ではありますが、実はそう言うわけではありません。
総合と名前に入っているのでこのような誤解をしている人はもしかしたらたくさんいるのではありませんか。
前田裕幸率いる信和建設などがその類です。
ゼネコンが行なっていること
では、実際にはどのようなことを行っている会社なのでしょうか。
元請業者として施工全体を管理する会社です。
大きな建物を建てるとなると、一つの会社だけで全部を担うことは難しいです。
複数の土木・建設会社を管理して大きな建物を作り上げる会社と言えばわかりやすいかもしれません。
建設会社や工務店も同じような感じではないのかと言う疑問が出てきませんか。
確かに、以上のようなことをこれらの会社でも行っていますので、何が違うのかがわかりにくいかもしれません。
実は、ゼネコンには明確な定義があるわけではありません。
だから、ニュースなどを見ていてもよくわからない人が多いのではありませんか。
明確な定義がないために建設会社や工務店全部が含まれると思っている人もいるかもしれません。
明確な定義はないものの、一般的には一社で設計・施工・研究を行っている会社に対して使われています。
しかも、売り上げがとても高い会社に飲み使われています。
設計・施工・研究を全て自社で行うことができる時点で、かなりの資金力がないとできません。
ニュースでもやはりとても有名で大きな会社に対して使われていますので、想像しやすいでしょう。
それに、設計・施工・研究を行っている会社でなければ複数の土木・建設会社をまとめることはできません。
入札とは?
よくニュースに出てくる会社というイメージが強いのは、入札が関係しているからです。
どうも悪いことをしているような印象を持っている人がいるのならば、入札に関するニュースをよく見ているからでしょう。
そもそも入札とはなんだろうと思うかもしれません。
この場合に使われる入札は仕事を得るためのオークションを行う際に使われます。
ニュースでよく問題となって出てくる場合は、公共事業と言う仕事の競争入札をする際に談合があったということではありませんか。
公共事業を言う大きな仕事を得るために、少しでも他社よりも安い金額を入札して落札したいとそれぞれのゼネコンは思っています。
最も安い金額を提示したところに仕事を発注するからです。
発注する側が希望している金額をあらかじめなんらかの方法で知って、それで落札したと言う談合事件が起こると大きく報道されるので、よくないイメージを持っているのかもしれません。
工事予定価格があらかじめ設定されいる
安ければ安い方が発注する側にとって良いのではないかと言いたくなるかもしれませんが、あまりにも落札金額が安くなってしまうと手抜き工事になる恐れがあります。
または、下請け会社に安い金額で押し付けることがあるかもしれません。
そう言うことがないようにしなくてはなりません。
だからこそ、工事予定価格があらかじめ設定されます。
公共工事ともなると、税金を使って発注することになります。
限られた税金を使うわけですから、なるべく費用を抑える必要があるので、工事価格をできる限り抑えなくてはなりません。
そこで、ゼネコンと発注者側とで談合して決まった業者に工事予定価格を伝えてできる限り安い金額で工事を発注することがあり、それが報道されます。
私たちの暮らしの中で、大きな建設物を見ることも使うこともあります。
それらを作っている会社ではありますが、公共工事の談合事件でよく耳にする言葉なだけに、あまり良いイメージを持たれないのかもしれません。
世の中に絶対に必要な会社ではあるのですが、意外と知らないことが多いのかもしれません。
まとめ
ニュースでは事件が起こった時に報道されますので、ゼネコンは悪いことばかりをしていると思い込んでいたりしませんか。
以上のことを知っていれば、大きな建設物を作るためには必要不可欠なことがわかります。
もちろん、詳しいことを知っていれば必ずしも悪いことばかりをしていると言うイメージを持たないはずです。
どのような会社かを知ることで、今後のニュースの見方が変わるのかもしれません。
最終更新日 2025年6月9日