ペットショップで新しい家族を迎えました

ペットショップで新しい家族を迎えました

15年ほど前に、小学校から帰宅するときに捨てられた子犬を見つけました。

とても可愛くてしょうがなかったので、こっそり家に連れ帰って、隠れて面倒を見ていました。

しかしすぐにばれてしまい、両親からはちゃんと面倒を見るのであれば飼ってもいいと言ってもらいました。

絶対に飼うことを反対されると思っていたのでとても嬉しくなりましたし、自分よりも小さくて弱い存在を守ってあげなければならないという責任感を身につけるようになりました。

子犬だったのに、半年もたたないうちに成犬のように大きくなり、毎朝一緒に散歩をするのが日課になりました。

朝も寝坊だった自分を犬が起こしに来てくれたので、学校を遅刻することもありませんでした。

社会人になってからも自宅から通勤していたのでずっと犬が身近にる存在でしたが、犬も10歳を過ぎたあたりから白内障を患うようになったり、体調を崩すようになりました。

心配で獣医に通って診察を受け、適切な治療を受けることができたので、一進一退を繰り返す状態でした。

そんな犬も15歳を過ぎてからは、大好きだった散歩にも行かなくなり、痴呆が進んでしまったので家の中で徘徊を繰り返すようになりました。

老いとはこんなに残酷なものかと何度も家族で涙を流しましたが、それでも大事な家族の一員であることには全く変わりがありません。

むしろ健気に生きようとする力には感動を与えてもらいました。

16歳になって1週間後に眠るように息を引き取った愛犬は、動物霊園で火葬にしてもらい、遺骨を手元に残しておくことにしました。

小さい頃の思い出にいつも犬がいましたし、家の至る所に犬が遊んで傷つけた痕が残っています。

いわゆるペットロスのような状態になって、思い出すと涙が浮かぶこともありましたが、2年ほどたってようやく犬のことを思い出にすることができるようになりました。

そんなとき、偶然に家族とペットショップに行く機会があり、そこで以前飼っていた犬とそっくりな犬を見つけてびっくりしました。

以前飼っていた犬は雑種でしたが、ペットショップにいた犬とそっくりで、目があったらそらすことができなくなってしまいました。

家族とは死別の痛みがつらいのでペットを飼うのはやめようと話し合っていましたが、ペットショップの犬を見たら家に連れて帰りたいとしか考えられなくなりました。

そこで家族と一緒に相談し、再び新しい犬を家族として迎え入れることにしました。

最終更新日 2025年6月9日

rcollider

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